2024.11.12
早熟と晩成
最初から最後まで天才みたいな子を除いて、どの競技にも早熟と晩成の選手は居ます。
水泳時代、小学生のうちに高校でも通用するようなタイムを叩き出した早熟の選手は中学後半~高校生くらいになると並の選手になったりすることが多かったです。
何回か書いておりますけども、昔、うちのジムにもそういう子が居ましてね。
ウチのジムを辞めていった関係の無い子とはいえ、その才能が活かされない姿を見るのは未だにこうしてブログにするくらい思うことが多々あります。
・焦らずにいきましょう
・今強いのが全てじゃないですよ
・先を見るなら今は焦らないでください
・何をやるかによって今の強さは伸ばせるけど、それじゃ行き詰る
・そこをわかってない人が多いから誰とやるか?を間違わないでください
誰とやるかを言った時にその子の親に「自分の子を他所に流出さないために言ってるんだ」程度の表情で笑っていましてね。
散々言って結果的に仲違いをして、予想した未来と全く同じ姿に潰されたソノ子を見る度に残念な気持ちでした。
私は自分なりの早熟にならずに伸び続けられるようにする答えを持っていましたのよ。
・早熟の子は成長速度を意図的に鈍化させ、まずは競技力ではなくボクシングIQを高めることに徹する
ということです。
私も晩成型で中2から一気にタイムが伸びたのですが、その前にしていたことと言えば練習は当たり前のことで→イアン・ソープの泳ぎを徹底的にビデオで見返してアレコレとノートに書き留めていたのですね。
何故、鈍化させる必要があるのか??
思考が追い付いているかどうかに関係なく、感覚的な部分でやればやっただけ強くなり、自分が何故強くなったのか??
の問いが「たくさん練習してきたから」という単純な思考に着地するからです。
言うても沢山練習というのも子供レベルの量ですし、沢山練習をするのは大人になるに従い平均になりますし、高校大学となればより専門性が上がり、より考えて練習する選手はごろごろ出てきます。
ですから、うちのキッズは大人になっても練習量が大人の平均にならず、大人になっても圧倒的な量だったと言える量で→練習量に対する意識はバグらせておく必要があったのですよ。
試合前、ヤッチが3時間やっても短いと言っていた時に種を植えて良かったと心底感じました。
…ボクシングIQが付いた際に、量+質+IQがあれば、競技力は無限に伸ばせるという計算です。
その際に、考える力であるボクシングIQが低いままというのは、どう考えても伸びる余地はありませんから致命的なのですね。
余談ですが、女の子は生理が有りますのでね。
小学生の頃のスーパースターが生理が来ると並以下ならまだしも、小学生の時のタイムも出せないなんてことはザラです。
大人になったときの体の使い方をしなければいけないということですが、そこにすら思考が追い付かず、思考が追い付かぬうちにメンタルをやられて潰れていくのがほとんどでした。
IQが低いまま少年から青年になる。
そうなるとどうなるか??勝つと調子に乗り学ばず、負けた理由もわかりません。
ただ、生きていく中でなんとなくコレが常識なんだろうなで身に付けた誰かが言った言葉を真似して謙虚なフリをしたり根性論に走ります。
どっちに転んでも学べないのですね。
勝とうが負けようが、もっと上を目指して、追い込んで、努力が足りなかった、基礎からやり直す、一からやり直す、、、という具体性の無い根性論に着地せざるを得ないのですよ。
結果、日頃の練習で出る小さな結果も、どっちに転んでも学べない思考回路が身に付いているので、どうにもならないのです。
負ける理由なんてものは、これが出来ていればのタラレバの話で言い訳と吐き捨てられますが、それもしっかり紐解いていくとスキルに行き着きます。
そのスキルに何故行き着かなかったのか?を考えると、考えが至らなかったから→何故至らないのか?→実のところ、自分自身を自分自身でわかってないから。
ですので、とにもかくにも少年期に身に付けるべきは競技IQです。
ヤッチは気質やスタイルは早熟型でも体の成長は晩成型という、いびつな特性があったのですが、上記のようなことが上手くいって良かったと思った次第で御座います。
後藤さんが聖也のIQが高くて良かったと言われたので、正解だったことが嬉しいのよねん(・∀・)
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