2024.11.12
パンチを貰う奴はクソ。貰いながら覚えるんだ?
日本のボクサーもコーチも少なからず「多少は貰ってもそれは経験」という節があります。
貰いながら覚えることもある。
そんな風に言われることもしばしばです…というか大半です。
私がボクシングを始めたとき不思議だったことがソレです。
水泳で言えば、泳いでいるのにそれ以上前に進めない壁を作られるようなものであり、全てを遮断されることがパンチを貰うことなのにな??というイメージでしたのよ。
スピード・動作・思考回路・学習能力・スタミナ・パンチ力・反射神経・運動神経と色々ありますけども、これらをどれだけ鍛えてこようが一瞬で一発でひっくり返されるのが「パンチを貰うこと」です。
ただ、ここを「貰いながら覚えることもある」と精神論にすり替えるのですね。
ひどい選手になるとバンバン貰う癖に「この一瞬のために何百時間も努力した」とか言い出す始末で、一瞬の一発を回避する練習しなかったじゃんみたいなね。
いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!!
貰うことを経験させるという意味でキャリア初期にコーチが1発ブン殴って「この1発を最後に貰うことがこんなにヤバイことなのだと1発で覚えろ」と上記を教えるなら100歩譲ってアリかとは思いますが…
日常的にダメージの残るスパーリング等で貰いながら覚えるって正気の沙汰ではないのですよ。
貰いながら覚えると言う人ってズレているんですよ。
失敗した数が成功への近道だ!的に思っているのでしょうが、それは挑戦ありきの失敗で言うことであり、ボクシングにおいてもらうことは失敗なので→失敗するようにやるから失敗しただけのクソみてーな話でしかないのですね。
名言の七転び八起きみたいな感じで言っているのでしょうが?
ボクシングで言えば7回も倒されたら死にますのでね。
ズレバカの極みです。
先日のエンジョイ練習会で後藤さんが「パンチを貰う奴はクソだからな!」と言っておりましてね。
やっぱりそうかと思いました。
いくつか前のブログに書いたこととリンクしたからです。
例えば、グローブにウンコが付いていたらパンチを貰う奴は文字通りクソなんです。
ウンコなんて絶対に触らせない絶対に避ける絶対に貰わない→となれば絶対に自分だけ一瞬の隙を突いてカウンターを打ち込もうとするはずです。
貰えば問答無用にボクシング以外のこと→「臭い・顔に付いた汚ねぇ!」を考えますので乱されますでしょ??
パンチに対して絶対的な「貰ってはいけない意識」があれば、目指すボクシングは同じになってくるわけですので、貰いながら覚えるなんて思考にはどうしたって行き着くはずも無いのですよ。
「絶対」になのか「多少はしょうがない」という意識の差は確実に勝負の分かれ目のときの僅かな差として出てきます。
それは「ボクシングやっていてパンチを貰うことが嫌ならやるなよ・それがボクシング」という概念の人には絶対にわからないことですが、パンチを貰う奴はクソ。これは不変の事実で御座います。
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