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新着情報

2024.11.10

エンジョイ観戦記2 コーチ雑感

エンジョイっ子のKくんの1Rを見たあと、私とヤッチは目を合わせて「この距離はヤバイ…」と焦りました。

その後、Kくんが2回もダウンを取ったにも関わらず、それが変わることはありませんでした。

ヤバイ・・・この2回のダウンは?取ったけど?タイミングが逆だったらKくんがダウンという場面であり、全て危ない距離だったからです。

それでもエンジョイっ子ということで応援の気持ちで観ておりましたのよ。


KO負けの瞬間、私は初めて自分の選手以外が負けて涙が出ましてね。

ヤッチもほぼ同じタイミングで泣いておりました。


私的には一言で言えばエンジョイを冒涜された気分だったのですよ。

色々な思いが走馬灯のように駆け巡りました。

・前回の試合で後藤さんは30点と辛口だったけど私とヤッチにはパーフェクトな試合内容で勝利したKくんがこの短期間でここまで劣化するのか?
・コーチは何故Kくんの距離の狂いに気づいてあげられなかったのか?
・エンジョイを知っているはずのコーチが何故あの距離でミットをやって、当然のようにその距離のまま試合をして当たり前に負けるのか?
・選手も選手で狂いに気づかなかったのか?
・後藤さんがエンジョイを理解してくれる数少ないコーチと言っていた、そのコーチが何故このボクシングをさせたのか?嘘だったのか?適当に言ったのか?
・後藤さんとKくんが作り上げたボクシングを優先すると言ってくれたと後藤さんが嬉しそうに言っていたのにこれはなんなんだ?
・後藤さんは人生のほとんどを費やして作り上げたエンジョイですので、それを優先させるなんて言われたらすぐに好きになっちゃう優しい人なのに、その後藤さんに適当なことを言ったんか?


そんなことを負けた瞬間の一瞬で頭を過ぎりましたら、後藤さんの悔しさ、無念さ、やり場のない怒り、裏切られた気分、これまでの2人での頑張りが崩れていく、、、なんてことは容易に想像が付くので、ただただ残念で仕方なかったのですね(=_=)

ヤッチは移籍前にこれまでのヤッチのボクシングを崩され、移籍後は心に傷を負いそのまま反抗期突入で劣化をしていく姿を見るのは、一番悔しくて無念で口惜しくて仕方なかったですし、何にも代えがたい例えようのない無念さがあったので、後藤さんの気持ちが手に取るようにわかってしまったのですね。

それでも私の場合は、ヤッチが満足するボクシングを感覚的にはわかっていたけれど?後藤さんのように言語化し模範解答化は出来なかった→というのがあったので、なんとか自分でも模索せねば!!と、ソコを見出そうと頑張ることが出来たんです。

ただ、後藤さんはボクシングの教科書で模範解答で→基礎であり、近道であり、王道であり、ボクシングに関わる心技体の全てですので、多分ですが、私のようにソコを見出すのは困難なはずで、そのショックは計り知れません。


後藤さんは大局を見ている方なので、エンジョイスタイルは海のようなものだと言っているのですね。

「どんな水も色々な山の小川から支流に入り、支流と支流が合流し、本流に流れ、いろんな道は通るけれど、最終的には海に辿り着くのと同じ。
エンジョイスタイルは何年後か何十年後かわからないけど全ボクサーがいつか辿り着く海のようなスタイルなんです」

大局に目を向ければ絶対にそうなり、いつの日か日の目を浴びることは私もわかっています。

今回のパターンは現実はそうじゃなく、海に居たKくんが上陸してしまったようなものです。

その現実を後藤さんに突き付けたのがKくんです。

ただ、私は現実しか考えなかったKくんなのかチームなのか??

わかりませんけども、海にいたのにも関わらず自ら上陸し「そっち側」に行ったことで大局を見失なったのは他ならぬKくんであり、なんだかんだ成人で自己責任なのがプロですのでね。

KOを狙ったのか?慢心したのか?自分を過信したのか?大きく深く張れず、目の前のよこしまな気持ちで大局を見誤った。そこを気づかせるコーチが居なかった。

それが一番ダメだった。悔やまれるところです。


ただ、それでも今まで20年間、誰にも理解されずにきたエンジョイを唯一体現してくれるのがKくんだったはずですし、そういう子が1人居ればそれで良いと思える生き物なんですよコーチって多分。

選手とコーチというのは運命共同体のようなものでもありますが、選手は主役でコーチは陰の存在なので、選手が体現してくれることこそが雄弁ですから。

その理解し合っていたはずのKくんが、まさかのエンジョイの欠片も無いボクシングをして負ける相手じゃない相手に負けた。

となれば、、、エンジョイ第一秘蔵っ子のKくんにエンジョイスタイルを捨てられたと感じるでしょうし、自分のやってきたことを一番否定されたくない相手に否定される形になります。

同じ経験があるので死ぬほどキツイのなんかわかり切っているのでね・・・。

そりゃ冷徹人間の私の目にも涙ですわいな(^^)/


その後、後藤さんと焼き肉にいきました。

後藤さんが何回も何回も泣くんですよ。

見てられないですし、胸が締め付けられますよ。

私にとってはヤッチとの窮地を救ってくれて、その後の道案内までしていただいた恩師・師匠ですので余計です。

選手が泣く姿も見てられないですが、選手に泣かされるコーチの構図になっている後藤さんの姿も見てられません。

後藤さんって63歳なんですよ。

寂しい!許せない!悔しい!って泣くんですよ?

「あいつはもっと出来るんだ!あんなもんじゃないんですよ!」って泣くんですよ。

Kくんへの怒りも無念も愛も、ボクシングそのものへの愛もあるからこその涙じゃないですか。

※昨今はこういう「お前のためを思って」みたいなことを「やりがい搾取」とか言われるらしいですが、だったら人間関係の無い無機質な作業でもしてやがれ!!ふざけるな!!ですよ。


すみません・・・「俺の尊敬する後藤さんを泣かせやがって」が先行し過ぎて、落としどころがわからなくなってしまいましたけども、、、

やっぱりね、私は後藤さんの崇高で高貴で類稀なエンジョイスタイルを証明したいのですよ。

それがヤッチの世界にも繋がりますし、ミニエンジョイを掴みかけていた私の証明にもなりますし、海に来た選手が上陸するなんてこともなくなります。

後藤さんは「俺はもう年齢が年齢だから」なんて言いますけども、それで言うならばなんとか後藤さんの目が黒いうちにエンジョイスタイルで世界を取ってエンジョイスタイルが陽の目を浴びる瞬間を見せてあげたいのですよ。

ボクシング好きなんて五万と居ますけども、はっきり言ってレベルも土俵も違うのが後藤さんですし、そのボクシング好きがどれだけ束になっても敵わないと私は思っているのですね。

後藤さんほどボクシングに愛を注いでいる人は居ないと断言できるからです。

何故か?愛は愛でも無償の愛だからです。

そんなコーチは世界中どこを探しても居ないか?居ても僅かで確実に後藤さんはその1人なんです。

だから私はヤッチとエンジョイを究めたいんですよ。


落としどころがわからんのでいったん終了(^^)/

 

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