2024.10.30
重箱の隅を突くけどヤッチ超えろ
私の中の反省点として
1・ミットコードを解体してやり直す。
2・大まかな流れではなく細かな流れ。
3・スピード練習では作れない動きがある
これが私の反省点です。
先日からヤッチが練習再開しました。
ヤッチがこうしたいああしたいと言って来たことも良かった点です。
私的にはとても嬉しかったです。
ヤッチが言っていたことは試合後に私や後藤さんと話し合ったことだからという点では一先ずの理解をしているのだなとわかったからです。
ただ、私は最後の最後まで1つ残らず抜かりなく、ヤッチには進言していかねばと思っています。
私とヤッチのあいだに全てにおいて差異を無くしておくことが、土壇場になった際のヤッチが今までの自分が顔を出すのか?チームとしての作戦を意識できるのか?の分かれ目になるからです。
先日、ヤッチからこうしたいですと言われたことの最後。
ここは話し合いはせず、ヤッチが自分で考えた部分です。
そこに私は差を感じました。
ヤッチは「ある程度、詰めてこられたらショルダープッシュをして追撃したほうが良いかなと思いました」
「こう来たらこれでスペースを作っていこうと思っています」
と言ってきたのですが、私は「オーマイゴー!伝わっておらんかったか…それはスリップコンビ(ミットコード名)に絶対に使う想定される動きとして入れておいたじゃーん」と感じました。
スリップで下がり、ある程度の距離でパンチを交差し、それでダメならショルダープッシュで追い返し、最後は頭をズラしながら自分だけ・・・というのがスリップコンビです。
このスリッピコンビは試合が決まって相手の映像を観て、絶対に必要!だとしたら?こういうミットコードが必要だということで作ったコードでした。
この時点で私とヤッチの間に2ヶ月前から予想済みの私と試合後に気づいたヤッチという事実があるので、ここを信頼できるヤッチになんとかなってほしいと心底思います。
※こういうこと書くって、一見すると「俺は気づいてたぜ!」だけのマウントにも見えますし、「信頼されてなかったことを自ら晒す」行為に見えたりもしますし、また別で「言うことが聞けない!素直じゃない!ああいう奴は伸びない」と言って三行半を突き付けて逃げることも出来ますけども、私はしつこいのでヤッチくんに諦めの気持ちは持ちませんww
この辺に関しての勘というか予知能力というかヤッチデータは完璧に頭に入っていますので、ここに絶対の信頼が欲しいのですよ。
それはそうと、やっと自発的に言って来たことに対しまずは受け入れ、出鼻をくじくようなことは直接言うべきじゃないと思い、ブログで咀嚼時間が出来るようにするという理由で今に至っております。
ただ、今後のために事実は事実としてヤッチ自身にも受け入れて貰って、もう1段階上の会話が出来るようになるためにと思っております。
とは言いつつ、私の反省点もあり、これからの練習方針に大いに関係してくるところですが、ミットコードの極限まで使いこなすにはまだまだ意識が必要だと感じた点です。
上記の例で言えば、私はミットコードでやれば自然に出る&反射反応で出ると過信し、ヤッチも反射反応でやるのがミットコードと思った結果→私は何故やるのか?の説明が足りなかった&ヤッチは何故やるのかの意識が足りなかった。
ということが言えます。
なので冒頭の反省点です。
1・ミットコードを解体してやり直す。
2・大まかな流れではなく細かな流れ。
3・スピード練習では作れない動きがある
まず、1のミットコードはすべての意味を解体して、3方面に意識分けをしてもう一度やり直します。
①・動き
②・流れ
③・反復
です。
例えば、スリップコンビであれば「動き」は下がりながらのスリップ→「流れ」は下がっている状況です。
この2つをしっかり切り分けて全体的な流れや展開を意識することで何故やるのか?その中にある攻防の1つ1つである点もしっかりと意識すること。を考えてやっていきます。
これがいくつか前に書いたブログにある→線だけになり過ぎて点が無かったの部分です。
反復については、同じような動きを多く取り入れる理由はただ1つ「反復要素」という意識でやっていきます。
…私達が間違ったのはココです。
動きと流れがあるミットコードをやれば大丈夫と大船に乗ったつもりになってしまったので→細分化と反復を意識したミットコードではなかったということが言えるので、ここを今一度強烈に意識します。
次に2の大まかな流れではなく細かな流れの部分ですが、これは上記で半分以上の説明が終わっていますが…
スリップコンビを作る際、私はヤッチにこう言いました。
「これは使うと思うものは全てミットコードに入れる。パンチはそういう展開になったらの流れで組んでおく」
ここをパンチは水物という意識で大まかな流れとだけ捉えアヤフヤにしたのが私の反省点です。
間違いではなかったけども、パーフェクトかというと改善の余地は大いにあるということです。
どうすれば良いか?その答えはもう持っています。
昔、試合前になると「今自分は試合で○○な状況で○○になっているところをイメージしながらやる」というのをセット数や本数ごとに分けてやっていたのですが、流れに感情まで乗せることを意識させた練習をすることで、パンチがどうあれ、練習で感じたことのある見覚えのある状態・・・冷静さを保てるので→ココという時に準備したソレが出やすいというのがあったのですね。
流れへの理解に感情もセットにする。
これを今一度やっていきます。
最後に3の、スピード練習では作れない動きがある。です。
ここもしっかりと意識を分けて使いこなすことが必要だなと感じる部分です。
速くやるなら、それは心肺機能向上に目的を移すか?などが必要です。
速度を上げたミットコードでは作れない動きは何か?
全てですww
例えば、パンチ。
速ければより距離が近くならざるを得ませんし、試合中盤以降、徐々に近くなるのは何故か?いつもの距離に知らず知らずなっているから。と私は痛感しました。
例えば、ディフェンス。
最近、ある動画をヤッチに送ったのですが、L字の負けパターンに多い映像です。
浅いコラップス(おじぎ動作)がありますが、ここを速いミットでやっつけ作業でやってしまうとウィービング(コラップスと似ているけど深さの点が一番の違い)レベルになってしまい被弾し、浅いコラップスとは言い換えれば、ただただノーガードと大差ない動作になってしまうのですね。
コラップスをしているのか?ウィービングレベルになってしまっているのか?では雲泥の差が出ます。
世界チャンピオンなんかのミット練習を見ていると、ゆっくり打つことに終始したり、しっかりステップを踏んで避けたり、試合やスタイルとは大違いな遅い速度で打っていたり、その意図は??
と考えると、試合で出すことを練習しているということが言えます。
ここが引っかかり易いポイントでして、表面的な部分だけを浅い理解でやると→「アレだコレだとやると、それを出すことに固執してしまう」ということに行き着いてしまいますが、そうじゃない。
試合で出す・必要だということを練習した結果、試合中、当の本人は意識せずとも出ちゃっているはずで、それはヤッチも同じ選手として納得と理解が及ぶポイントなはずです。
ということは?
練習では徹底的にソレに固執して試合では反射反応で出ているだけの話と結論付きます。
ここを私もヤッチも反射反応=反射神経や反射速度という一番結びつきやすい「速度という単位である」と勘違いしたのですね。
完璧な理解のもと体に沁み込んだのかどうか?が重要であり、速度は重要ではないということを痛感したのですね。
とは言いつつ、ゆっくりとした動きを続ければ、そのような出力を多用する筋肉になっていってしまうので、そこはラダーやインターバルなどで速筋に目的を置いた練習でカバーしていきます。
1つ例を挙げます。
試合後、KZMさんのミットを1回だけ集中的に持ちました。(これで完全に肩がいかれましたがKZMさんに罪はありませんw)
KZMさんに先入観を持ってほしくなかったので、なにも告げず、動き・流れ・反復・感情を乗せる・ゆっくりしっかりやる→上記した全てをやってみたのですね。
結果、ヤッチとマスをした際のアドバイスで「そのときどうやるんだっけ~?」と感情が蘇る言葉をかけてから、しっかりとやったことが出始めて、前回の実戦練習から着実に確実に進歩しているのが見て取れました。
私はこれをヤッチとの間に作りたいのですね。
そして、これをミットコードに徹底的に落とし込んでやれば、今までとは違う練習がまた見えてきます。
肩がヤバくてアレだけど、今はヤッチが一旦伸びきったボクシングIQを再構築する期間として、こういうことを理解する時間に充ててくれ(^^)/
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