2024.10.20
ヤッチ記事
このブログを読んでヤッチがOKならば私は大きな投資の決断をします。
それをするためには100%の理解があり、私が懸念するポイントは完全に消し去らなければいけません。
ということでヤッチへ。
戦術(具体的なスキル)・戦略(大まかな戦い方)は100%お任せいただきたいということが1つ。
厳しいようだけど事実ベースで話すと→前々回の敗戦から今回のドローを総合すると、ヤッチの考えが入ったところをモロに突かれた今回&1人で戦術・戦略を考えた前々回の負け。
ヤッチの理想と実際に出来ること・イメージ・想像の範疇と試合になったときの実際の動きの間には大きな乖離があると私はみています。
9割上手くいった練習でヤッチの考えの1割で却下した練習を試合で突かれドロー。
ですから、戦術・戦略に関して私はヤッチと話し合いをして決めていく必要がないと考えています。
餅は餅屋なので魚屋であるヤッチとは話さない方が事は進むという意味です。
※なぜかは下に詳しく。
ただ、これは勘違いしないで欲しいことですが、それが選手ファーストではないのか?というとそうではない。
選手ファーストとは何か?の逆で選手ファーストではないということは何か?
多くのトレーナーはこのガードで構えはこう、打ち方はこうで前に出て圧をかけて手数を出して打ち負かせ。
個々の体格・骨格・能力を無視して1つのスタイルを基礎だ基礎だと言って型にハメてしまうことが選手ファーストではない部分です。
もし、100%任せてくれの提案を「俺の言ったとおりに戦えば勝てると押さえつけられている」と浅はかなで表面上の逃げやすい言葉を思い浮かべるならば、私は全てを伝えておりますので、もうヤッチは変われない人なのだなと感じるでしょう。
ボクサーは特攻隊・コーチは戦略が要らない→これが戦争なら??
戦争において矢面に立つ将に軍師なし状態。
軍師なしの戦いで何故勝てると思うのか?ということなので、私はもう必要ありませんし負けるとわかっている戦に莫大な投資はとてもじゃないですが出来ません。
↑そういうの全部抜きで単純にミットの相手とするならば?私はこれだけ体を酷使するミットを無機質にこなしてくれれば良いなんてお願いは絶対にやりませんし、大人なんだから誰かを個別で雇えば済む話です。
私はヤッチに甘えるなと書きました。
下から見てる部分もある・上から見てる部分もある・その出どころも色々ある。
選手とコーチは上下関係ではありません。
完全に横の関係です。
試合はプロモーターが居て、所属ジムがあって、バンテージは宮崎さんに頼んで、戦術戦略は私、スタイルは後藤さんのエンジョイ、リングに上がるのはヤッチ。
全て誰が偉いとか上とか一切なしの横並びで全員がプロです。
全員がプロの仕事をして、全員の元気玉をヤッチに授けてリングに上げるということが選手ファーストです。
ただ、ボクシングはボクサーが主役です。
主役の仕事はなにか??貰った元気玉を全て駆使して披露することが仕事です。
だーかーらー餅は餅屋に徹さねばなのです。
ヤッチが自分で考えたら負けた!じゃあ餅屋に頼めです。
心も責任も軽くなるぞと!
コーチをしていて一番寂しい悲しい切ない瞬間ってなんだかわかっておるんか??
「コーチのせいで負けたからヤッチは悪くない!」と素直に言えないことなんだなと、敗戦時に痛感しました。
憔悴するヤッチを見て、私はもっと出来たと思う、その2人の間にある心の距離がなんとも物悲しいのです。
落ち込むときは一緒に落ち込んで、喜ぶときは一緒に喜ぶ。2人でやっててそれが出来ないことほど悲しいことは無いなと痛感しました。
それはそうと・・・私が覚えている限りですが、私が作戦を考えて負けにされたことはあっても完全にボクシングで負けたなと感じたことはデビュー戦の15センチも身長が高い年上にやられたときと高校三年生のインハイの3回戦しかありません。
よーく考えてごらんなさい。
試合も自分で駆けずり回って自分で決めて、試合の時にバンテージを自分で巻いて、練習方法も全部自分で編み出して、戦略も自分で練ってということが果たして正しいかねと。
各々が各々に首を突っ込んでヤーヤー言うようなことになったら、それはあるべき姿かねと。
チームスポーツこそ個人力を高め、個人スポーツこそチーム力を高めろと野村監督が書いていましてね。
ボクシングは個人競技だからチームが100%頑張れるよう各々に口を出さない→でもチームがあることも事実だから各々が100%全うし切る。
これが大事だなと思っています。
試合後の勝利者インタビューで「陣営が考えた作戦通りにやって勝てました」これがあるべき姿だと思っていましてね。
チームとして機能しリスペクトのある言葉だと分かるからです。
多分、これを聞いたヤッチはエンジョイ的に解釈してこうなるはずです。
「いや試合中に作戦どうこう判断する瞬間や考える時間なんてないよ。エンジョイのミットコードは反射反応→アウトプットがパラなんだから。アレコレ決めると固執する」
ただ、私はそこにヤッチが以前までの良かった点を変に上書きした上に、エンジョイへの理解の足りなさを感じるのですね。
作戦通りやって勝ってきた自分や私までも否定して捨てたからです。
後藤さんもエンジョイをやるなら全て捨てろと言っていますが、それはそうだけども?その理由は既存のボクシングの全てが間違っているからという理由なためです。
自覚が無いようなのでハッキリ書いておきますが、ヤッチが移籍前の練習方法で揉めた理由もエンジョイにフィットした理由も→シャドーマス中心・構えはこだわらん・身体能力を活かす・相手が既存のボクシングならこういけば良いだけの簡単な話という感じで既存のボクシングに固執しなかった元があったから。
今思えばエンジョイに似ているボクシングをやってきたからで、それで勝ってきたのは誰なんだいと。
昔の練習を移籍前の記憶と一括りにしてして自分の良かった点まで消し去った結果、コーチの言うことは信用できないとなっていっただけというのが全体像の話です。
後藤さんも動画で日本人は反復練習が足りなすぎると言っております。
※気づくまで言わんと思ってましたけど、もう時間が無いのでね。
判断する時間がないからこそ勝手に出るまで練習では点の積み重ねが必要なんですね。
今回は線だけで行き過ぎたのが反省です。
もっと言えば反射反応咄嗟に出るもののネタとなる→わかってても崩せない武器・防御が無かったのが今回。
点を作ることで固執したくない!!と少し前のヤッチはよく言っていました。
ただ、それが裏目に出ている。
固執しないということに固執した結果、反射・反応・咄嗟の瞬間の点である武器・防御が無かったのです。
勝ったと思ってはいるけども?判定がどうのこうのと他責せずに、自責するために敢えて自分たちに文句を付けるとするならば?
線では勝っていたけれど、点は評価してもらえなかったのならば点を強化しようねと。それだけの話です。
陣営の考えた作戦通りにやったら勝てました。
試合だから考えている暇がない→なーーーーにも考えなくても「これをやれば良いだけ」とシンプルになったほうが良いんじゃないのと思っております。

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